女性が持つべきフォーマルバッグの選び方
女性が葬儀に参列する際に持つカバンは「フォーマルバッグ」と呼ばれ、慶弔両用で使えるものもあれば、弔事専用のデザインもあります。いざという時に慌てないためにも、一つは質の良いものを用意しておきたいものです。失敗しないフォーマルバッグ選びのポイントを具体的に見ていきましょう。まず「色と素材」です。色は必ず「黒」。光沢を抑えたマットな質感が基本です。素材は、布製が最も格式高いとされ、ポリエステル、レーヨン、サテン、トリアセテートなどが一般的です。上品なリボンや控えめなレースがあしらわれたデザインも許容範囲ですが、華美になりすぎないものを選びます。革製を選ぶ場合は、光沢の少ないカーフ(仔牛の革)などが良いでしょう。次に「金具」です。留め具などの金具は、できるだけ目立たないものが望ましく、色はシルバーか黒が基本です。ゴールドの金具は慶事のイメージが強いため、弔事では避けるのがマナーです。金具が一切ない、かぶせ蓋タイプのデザインが最も安心です。そして「形と大きさ」です。形は、台形や箱型など、きちんとした印象を与えるものが主流です。大きさは、袱紗が折らずにすっぽり入るサイズを目安に選ぶと良いでしょう。大きすぎるバッグはフォーマルな場にふさわしくありません。また、持ち手は一本手のものがよりフォーマルとされていますが、二本手のものでも問題ありません。床に置いた際に自立するタイプだと、椅子の横に置く際にもスマートです。フォーマルバッグは、流行に左右されない普遍的なデザインのものを選ぶことが大切です。品質の良いものを一つ持っておけば、急な弔事にも落ち着いて対応でき、大人の女性としての品格を示すことができます。