最近の葬儀では厳密な席次表を作成せずに「親族席」「一般席」といった大まかな区分けだけで着席を促すケースが増えていますが自由度が高い反面どこに座れば良いのか分からず参列者が戸惑ってしまう状況も生まれやすいため自主的な判断と譲り合いの精神が求められます。席次表がない場合親族席エリア内での座る位置は暗黙の了解として血縁の濃い順に着席していくことになりますがもし自分の序列が分からない場合はとりあえず後方の席や端の席に座っておき年長者や事情に詳しい親戚が来た際に「こちらの席へどうぞ」と譲る姿勢を見せることがスマートな対応です。特に「喪主」や「施主」の席だけは決まっていることがほとんどですのでその席を基準にして自分との関係性を測り適切な距離感の場所に座るように心がけると大きな間違いはありません。一般参列者の場合は席次表がない=自由席と捉えて構いませんが前方の席が空いていると後から来る人が座りにくいため遠慮せずに前から詰めて座ることがマナーであり知人同士で席を取り合って荷物を置いたりするのは他の参列者の迷惑になるため控えるべきです。また席次表がない葬儀では焼香の順番も座っている順になることが多いため早く焼香を済ませたい事情がある場合や逆に最後までゆっくり見送りたい場合など自分の都合に合わせて座る位置を調整することも可能ですがあまりに露骨な場所取りは品位を疑われるためさりげなく行うのがポイントです。もし座る位置に迷ってどうしようもなくなった時は近くにいる葬儀社のスタッフに「故人の甥にあたるのですがどのあたりが良いでしょうか」と尋ねれば適切な席を案内してくれますのでプロの判断に委ねるのが最も確実で安心な方法と言えるでしょう。席次表がないからこそ参列者一人ひとりの配慮とマナーが試される場でもあり周囲と調和しながら整然とした空間を作り上げることが故人への最後の手向けとなるのです。